自分のお店をもって好きなモノを売る!ネットショップ運営の注意点や運営のコツ

2020-12-28 18:40:00

ネットショップ運営は、働き方を変えたい人にとっての選択肢の一つです。

成長が著しいネットショップは、在宅でできる仕事として魅力的なビジネスかもしれません。

この記事では初めてネットショップの運営を検討する人に向けて、運営のポイント、計画時に検討すべきこと、運営にかかるコストの考え方などを解説します。

◆ネットショップをやるなら検討したい3つのポイント
インターネット上での買い物の一般化に伴い、ネットショップ(オンラインショップ)を開設するためのプラットフォームは多様化し、現代は誰でも簡単にネットショップオーナーになれる時代だといえます。

始めること自体の難易度は高くないとはいえ、ネットショップ運営にはもちろん検討すべき点や課題が存在します。なかでも念頭に置いておきたい三つのポイントを見ていきましょう。
◆開業にかかる時間
ネットショップを立ち上げるには、さまざまな作業が発生します。

・コンセプト
・扱う商材
・コスト
・競合他社
・出店スタイル
・決済方法
・商品の配送方法
といった詳細の検討・リサーチの他に、商材や梱包資材の仕入れや、商品情報の登録など、開業までにやることは決して少なくありません。

隙き間の時間や休日に作業をすることを考慮した場合、開店までの準備期間は最低でも1、2カ月見ておくことのが現実的でしょう。

◆収入にかかる税金
ネットショップを運営する場合、ネットショップで得た収入から経費を差し引いた「雑所得」の金額によっては確定申告が必要となり、所得税がかかる可能性があります。

本業が会社員、パート、もしくはアルバイトなど、給与所得がある場合、、、
① 雇用契約に基づく給与・賞与をもらっている
② 年収2,000万円以下である
③ 雇用契約に基づくアルバイトなど以外で所得金額が20万円以上ある

の全てに当てはまる場合には、確定申告が必要となります。

自営業もしくはフリーランスで、配偶者控除を受けつつ、ネットショップをはじめたい場合、、、
青色申告をしていることを前提に、年間の合計所得金額を以下の計算式に当てはめて、計算してみましょう。

大まかにいえば、自営業などから得た「事業所得」と、ネットショップから得た「所得」の合計額が48万円(基礎控除額)以上になる場合は、所得税の対象になります。

ただし、48万以下でも、住民税の対象になる可能性はありますので、注意しましょう。

◆集客にかかる手間と費用
ネットショップを開店しただけで商品が自然に売れるとは考えにくく、宣伝や販売促進などのマーケティング戦略を考え、集客をする必要があります。

ネットショップ運営であっても、競合相手には本業のネットショップもあるため、集客の取り組みは必須です。

ネットショップの集客には有料と無料の二通りの方法があり、ウェブ広告など有料の集客方法では相応のコストがかかり、ソーシャルメディアなどを使った無料の集客方法では時間や手間がある程度かかる可能性を考えておきましょう。

◆ネットショップを計画する際にやるべきこと4点
ネットショップを開業すると決めたら、ショップの立ち上げや仕入れを行う前に、以下の4点について考えましょう。

① ショップのコンセプト
ネットショップを成功させるコツの一つに、コンセプトを明確にすることが挙げられます。ショップのコンセプトは、「お客様に何を提供するためにショップを運営するか?」という目的と言い換えることもできます。

たとえば健康食品を扱うネットショップであれば、一つ一つの商品を通して「健康でスタイリッシュな生活」を提供するのか、あるいは「健康でお得な生活」を提供するのかで、商品構成や価格、ネットショップのデザインなどが必然的に違ってきます。

また、コンセプトと併せて、コンセプトを届けたいターゲットも同時に決めておくと、ネットショップ運営の計画が立てやすくなります。

② 扱う商材(商品、サービス)
ネットショップのコンセプトとターゲットが決まったら、それに見合う商材のラインアップを考えます。

前項で例に挙げた「健康でスタイリッシュな生活」をコンセプトに、ショップを開設するとしましょう。ターゲットは「キャリアを磨く30代から40代の女性会社員」と定めたとすると、健康食品でありながらも、おしゃれでおいしく、ターゲット層の生活を豊かにしてくれるような商品が考えられます。同時に、ある程度の購入予算があると考えられる層をターゲットにしているので、商品の性質に見合った価格帯や、高級感のある商品などを検討しても良いでしょう。

コンセプトに合わない商材をネットショップに並べると、お客様に違和感を与える、集客がやりにくくなる、などの壁にぶつかる可能性があります。最初に決めたコンセプトから外れずに、ターゲットが繰り返し訪れたくなるような商品構成のバランスも考えたネットショップにしましょう。

③ 利用するEC作成サービス
ネットショップを開業する方法には、「モール」や「マーケットプレイス」と呼ばれる大型ショッピングモール型ECサイトの中に自分の店舗を持つ方法と、独立した自社サイトを開設する方法があります。初めてネットショップ運営をするなら、集客力のあるモール型ECサイトへの出店からはじめてみるといいかもしれません。

一方、すでにソーシャルメディアで多くのフォロワー数を抱えている、ショップのコンセプトが伝わるサイトを作りたい、などの場合は、独自のサイト作成を検討してみてもいいでしょう。最近ではコーディングなどの専門知識がなくても、簡単にネットショップを作れるサービスが増えており、月額料金や販売手数料が無料のものもあります。モール型ECサイトでは5パーセント以上の販売手数料がかかることもあるので、ネットショップ作成サービスの活用は、コストの節約にも有効です。

④ 開業届
ネットショップを始めたら、1カ月以内に税務署に開業届を提出する必要があります。

「個人事業の開業・廃業等届出書」を国税庁のウェブサイトからダウンロードして印刷し、記入・捺印の上、最寄りの税務署に持参、または郵送での手続きが可能です。開始の多忙さでうっかり忘れてしまわないよう、早めに準備しておきましょう。

◆ネットショップの売上シミュレーションをしよう
ネットショップでは、インターネット上に「売り場」を持ち、商品を仕入れ、集客をして、お客様に買ってもらうことで売り上げが発生します。

収入の目標を立てるために、販売プロセスでかかる費用や、売り上げや利益がいくらになるかを事前にシミュレーションしておきましょう。